全国障害学生支援センター 2011(平成23)年度事業報告書 〜昨年度はこんな活動をしてきました!〜

1.「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査」関連事業
 今年度は次回調査に向けてセンター内のデータベースを整理しました。これまで別々に管理してきた、会員の名簿やその他センターが収集している様々なデータなどを、統合して管理できるように基盤を整備しました。少しずつ次回調査に向けて準備を進めています。また、『大学案内2008障害者版』の電子書籍版を作成して、株式会社ビットウェイを通して販売を開始しました。ぜひご利用ください。
 

2.相談・情報提供事業
 活動日が大幅に減ったことで、今年度は相談件数が大幅に減りました。内容としては、障害学生が利用できる奨学金に関する相談や、大学入試センター試験での受験特別措置を巡る相談、障害者自立支援法を巡る通学や学内介助、医療的ケアなどに関する相談が寄せられました。いずれも継続してサポートが必要な相談です。また、要望書の提出や文部科学省への問い合わせなど、相談から発展した業務が多くあった年でした。障害別には、肢体障害と視覚障害が多数を占め、発達障害関連の相談は大きく減りました。

相談事業利用者数 合計15件

障害別の状況
肢体障害 8
視覚障害 5
聴覚障害 1
精神障害 1

相談内容別の状況
大学進学 5
学内サポート 3
高校進学 1
その他 6

3.『情報誌・障害をもつ人々の現在』の発行
 墨字版と点字版・テキスト版の情報誌を年4回発行しました。ページ数は若干減りましたが、「先輩からのメッセージ」で貴重な体験などを寄せていただきました。また、今年度から地域で活躍する当事者団体の紹介ページを設けました。また、障害者基本法の改正や総合福祉法制定を巡る動きを伝え、障害学生に関連する内容に着目した生地を掲載しました。

2011年度の発行日と主な内容
連載企画:地域で活躍する当事者団体
72号 2011年7月14日
 先輩からのメッセージ:自分で思う「自分」(肢体障害)/私の描く未来の色と、私の歩む未来の路(肢体障害)
 東日本大震災と障害当事者団体の動き
 支援センターの動き 〜2011年度の活動と2010年度の報告〜
73号 2011年9月22日
 相模原市・町田市 地域交流会「障害をもちながら学ぶということ」
 受験Q&A/改正障害者基本法を活かそう
74号 2011年12月26日
 先輩からのメッセージ:私と目(視覚障害)/大海に出る勇気を(視覚障害)
 改正障害者基本法・骨格提言を活かそう
75号 2012年3月22日
 学生生活Q&A/学校での合理的配慮がはじまります
 

4.学生交流事業
 障害学生メーリングリストを運営しています。新規加入者も少しずつ増えています。5月に震災のため開催が遅れていた「障害をもつ学生交流会」を開催しました。また今年度は「ミニ交流会」は開催しませんでした。

5. 啓発・広報事業
外務事業
 地域交流会開催に会わせて、近隣の大学や特別支援学校を訪問しました。また、相模原市内の中学校のハンディキャップ体験講座に講師として出席しました。また、DPI日本会議の常任委員として、文部科学省中教審を継続的に傍聴し、関連の原稿を執筆しました。総合福祉法関連では、講師養成研修を終了し、地域で講演会を開催しました。

広報事業
 2011年度も広報の大きな柱として「障害者ワークフェア2011 inさいたま」の出展と「相模原・町田地区における「地域交流会2011」を行いました。「ワークフェア」においては埼玉地区の方々がわれわれのブースに沢山来て下さり、その地域に私たちの活動を知っていただくことが出来ました。また、「地域交流会2011」は「地域に根ざして全国へ」ということで昨年から取り組んだものですが、本年度も相模原市の助成を受け、また相模原・町田両市の社会福祉協議会の後援も得て、第2回を開催することが出来ました。今回は特別支援学校の関係者が多数参加されました。これは2011年の重点目標として取り組んだ特別支援学校の訪問で私たちの活動を知っていただいたことによります。また、2011年度の大きな動きとして「改正障害者基本法」の制定があります。この改正について地域に講演会等で周知することに努めました。

主な講演・広報出張先
【講演】
9月30日 公開研修会(町田市 ことばらんど)(殿岡)
 講演:「障害学生の現状と課題」
12月10日 総合福祉法学習会(町田市 ことばらんど)(殿岡)
 講演:「障害者総合福祉法って、なあに?」
2月22日 大野南中学講演会(殿岡)
 講演:「車いす体験講座 講話」
3月6日  相模原市新町中学校講演会(殿岡)
講演:「車いす体験講座 講話」

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